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反復練習やってますか?

  • 執筆者の写真: 林好子
    林好子
  • 15 時間前
  • 読了時間: 2分

今日のブログは「反復練習」についてです。



ただの反復練習、つまり、質が伴わない量だけの練習は、癖の増強だったり、努力に対する満足感だったりするため、筋力や体力増強を目的にしていない限り、個人的には推奨しません。



しかしながら、質的練習だけで十分かというと、そうではありません。ですから、今日は数を重ねていくことの大切さに触れたいと思います。



なぜ反復練習が必要か。



それは、「身に落とす」必要があるからです。



私たち大人は、日常の多くの動作を無意識にできます。

歩く時、いちいち、今右足を出して、次は左足がこうで…と考えませんよね。



なぜこれができるかというと、反復練習によって身に付いている(身に落ちている)からです。



そして、”無意識で”動けるとは、別の表現をすると、意識の余裕がある状態といえます。



私は、この意識の余裕を意識の「余白」と呼んだりしますが、この余裕(余白)があるから歩きながら電話をしたり、考え事をしたり、近くを走る車に注意を払うことができます。



一方、何かを覚えたての頃というのは、意識に余裕(余白)がありません。やるべきことに意識(注意)を払いなんとかできる、そんな感じです。



そして、意識に余裕がある状態とない状態では、その人の動きやあり方に違いが見て取れます。



例えば、スキーをしている人を想像してみてください。意識に余裕がある人、つまり、動きが身に落ちている人は、優雅に見えたり、スキーを楽しむ余裕があります。一方、意識的でないと体がコントロールできない状態の人はどこか動きがぎこちなかったり、必死感が見えたりしませんか。

 


つまり、同じできるでも、無意識でできる状態=身に落ちている状態と、注意を払うことでできる状態=身に落ちていない状態では、全く違う状態といえます。



2019年のラグビーW杯で日本チームが初めて8強入りしました。スクラムのコーチを務めた長谷川氏が、スクラムが強化された理由の一つとして「無意識でやってきたことを意識的にやり、それをいま、無意識でできるようになった」と言葉にされていました。



もちろん最初の”無意識”と最後の”無意識”は全く異なるものです。意識的に行い、必要な修正を繰り返し、修正されたものを身に落とすことで本番の無意識下でも能力が発揮される。まさに質と量のトレーニングの成果、どちらかが欠けても成し得なかったことと思います。



ということで、質はもちろん大事ですが、量(反復練習)も大事にしてくださいね。

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Alexander Life Japanは、暮らしを豊かにすることを目的に、アレクサンダーテクニークのレッスン・ワークショップなどを行っています。オンラインでも指導。心身の緊張、慢性的な不調や疲労、パフォーマンス低下で悩む方におすすめです
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