イメージの危険性
- 林好子
- 13 時間前
- 読了時間: 3分
今日は、イメージの危険性についてです。
動きを変える時に、イメージを用いることがあります。
「身体の中を、水が流れるように」とか、「木になったつもりで、足裏から根っこが生えていると思う」とか。
あるいは、音楽家の方だと、曲をイメージして演奏するということもされると思います。
でも、イメージって実は危険なんです。
なぜか。
イメージすることで、できたつもりになってしまうことがあるんです…。
ある音楽家向けのワークショップで、私の師匠(アメリカ人のアレクサンダー教師)が参加者のお一人のシャンソン歌手の方に、「あなたがセンチメンタルになるのではなく、音楽(歌声)がセンチメンタルになってほしい」と言ったことがありました。
この歌手の方は、曲のイメージを膨らまして感情を込めて歌っておられたのですが、ご自身の内側の状態(イメージや感情)が声(動き)に反映されていなかったのです。
この方に対し師匠が、身体に対してワークをし、表情も手で表現するのをやめて歌った時に歌の表現がずっと豊かになったのを記憶しています。
イメージを用いるべきかどうかという論点は今日は一旦置いておきますが(ちなみに私は時と場合によりけり、メリットとデメリットを理解して使い分ける…というスタンスです)、イメージを用いる際に大切なことは、動きの質が変わることであり、新しい経験を導いていることです。
ただ、残念ながら、イメージしているだけで動きとしては変わっていないということがあります。
さらに、ここで問題なのは、本人が、そのことに気づきにくいということです。
というのも、本人は意図してイメージしており、ある意味やっているわけです。ですから、「やっている(イメージしている)」→「できているつもり」になってしまうのです。
私たちは、実際の動きではなく、「やっているつもり」を感じてしまいがちです。この落とし穴に気づくにはかなりの感覚のトレーニングが必要と感じています。なので、感覚を養いつつ、客観視を活用したり、時にイメージを捨ててみることも大切かと思っています。
イメージについては、まだまだ語ることがありますが、今日はこの辺で。
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(余談)
一緒に探求してくれているコミュニティの仲間とイメージについてディスカッションした際に、ダンサーの方が、こんなことを教えてくれました。
「イメージが体現されていること、動きが変わることが大事。さらに言えば、それが場にまで伝わって、場が変わることが大事」と。
なるほどな~と思いました。 イメージが、頭の中や自分の身体に留まらない。最強ですね!
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