皆さん、こんにちは。
身体から暮らしの豊かさを探求する、
アレクサンダー・テクニーク教師&理学療法士の
林好子です。
先日、こんな面白いメッセージをいただきました。
「私はアレクサンダーテクニークは姿勢とは習っておらず自分の使い方だと思います」。
私が講師を務める講座のタイトルに「姿勢」というワードが入っており、そこに興味を持って学びたいと思った反面、納得できずにメッセージを送ってくださいました。
その方は以前アレクサンダー・テクニークの養成校に通っていて(途中退学されたそうですが)、そのように習ったとのコメントが加えられていました。
なるほど〜!!と思い、丁寧にお答えしました。
(以下、私からのメッセージ)
アレクサンダー・テクニークを自分の使い方と表現するのは適当だと思います。私も基本的にはそう理解しています。 一方で、それは単に言葉でしかありません。 人それぞれによってその言葉の受け取り方は異なるのではないかなと思っています。 私たち人間がしていることは全て動きとも言えます。 体の動き、心の動き、思考の動き、意識の動き。常に動きが存在しています。 そして、一見身体の動きと感じられるようなものであったとしても、その背景にはあらゆる動きが存在しており、そういう意味で私たちがやっている全てのことは自分自身の使い方といえます。 それは楽器演奏やピラティス、ウォーキング、デスクワーク、そして、姿勢というところも同じなのではないかと思っています。
姿勢とは単に体についての学びではありません。少なくとも私にとっては。 そして、姿勢はあらゆる動きの土台でもあります。そして、姿勢とは自分の使い方の現れでもあります。そういう意味で、姿勢も自分の使い方も何ら変わりありません。 アレクサンダー・テクニーク教師であれ、理学療法士であれ、それを伝えられないというのは正直残念なのではないかなというのが個人的意見ですが、それはあくまでも私自身の意見なのでそれぞれ意見があった良いと思っています。
同じ言葉であってもその言葉を通して想像する世界や定義は人それぞれ。
この方とのやりとりを通して、改めて言葉とは興味深く、誤解を招くものだなと思いました。
ちなみに、その時はあえて講座のタイトルに「姿勢」という言葉を使いましたが、「姿勢」という言葉は誤解を招きやすい言葉の一つだと常々思っています。それゆえ私自身は長らく使用を避けてきたという経緯があります(その理由は自著「動きをより良くするためのカラダの意外な見方・考え方」の第一章にも書いていますので、ご興味がある方はお読みください)。
ただ、やはり私の中で「姿勢」という響きはとても美しいものなのです。
私がいう「姿勢」とこの方や他の方が想像する「姿勢」は異なっているからこそ、あえてこのワードを用いて、そこに紐づく定義や体験を変えていきたいなと思ったゆえのタイトルでしたが、まさか講座でお伝えする前に反応が来るとは想像もしてませんでした、笑。
でも私にとっては色々と考えるきっかけとなったので、とても有難いメッセージでした。
繰り返しになりますが、
姿勢も日常の動作もスポーツも、そこには様々な動きが存在しています。
その全ての動きの統合が、身体の動きとして現れてきます。
ですから、身体を整えるとは、単に身体の機能性に基づいて動くだけでは事足りないように思います。
自分が整うことを通して、身体が整い
身体が整うことを通して、自分が整う
と言えるのではないでしょうか。
そんな考えから、今生徒さんと一緒にオンラインでエクササイズを繰り返し行なっていますが、それは単に動きながら身体の機能性を高めるだけではなく、その背景にある意識・感覚・思考や心の動きにもにも気づきながら身体と自分自身を整えていく、そして、自分自身を整えることで身体の機能性を高めていく、そんなことにしています。表面的には同じ動きでもこんなに毎回違うのかと我ながら驚きます。動きを探求するとは本当に面白いですね。
もしそんなエクササイズにご興味があるという方はお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先:alexanderlife_japan@yahoo.co.jp
またオンラインの体験セミナーを4月に開催します。ご興味がある方はご参加ください。
少人数で行います。先着順で締め切らせていたす。
追伸、
今回の考えるきっかけを下さったあるメッセージですが、実はまだ続きがあります。
私自身にとってはとても意味があることだったので、それを次回のブログでお話ししたいと思います。

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