top of page
  • 執筆者の写真林好子

音楽家へのレッスンのご褒美は「練習がしたくなった!!」とのフィードバック

今年7月前半の2週間、ニューヨーク州郊外にある歴史ある音楽学校Meadowmount School of Musicで開催されているミュージックキャンプにアレクサンダー・テクニーク教師として参加してきました。

このミュージックキャンプには世界各地のトップクラスの若手音楽家が参加しており、ヨーヨーマといった有名な音楽家たちも過去にここで学んでいました。

ここに参加する弦楽器演奏者たちは1日に何時間も演奏し、ある意味、体を酷使しています。

学校内には看護師が常駐しており、鎮痛剤を内服しながら練習に励んでいる生徒も多いようです。


そんな彼らは音楽を愛するがゆえに、音楽と戦っているようにもみえました。

痛みや疲労に耐え、たくさんのプレッシャーを感じながら日々練習に明け暮れる彼らを尊敬する一方で、痛ましく感じてしまう私がいたのも事実です。


もっと体のことや動きのことを知れば、もっとうまく体を使うことができたら、

もっと違う形で音楽と出会えるんじゃないだろうか

もっと自由に自身の音楽を追求できるんじゃないだろうか

そしてこれから先、長く演奏を楽しめるんじゃないか

そんな風に思いました。


生徒の中には体がきつくてもうまく演奏できたらいいと割り切っている者もいましたが、

動きが変わることで音が変わっていくのを経験し、体の大切さを感じた生徒に出会うと本当に嬉しくなります。


そして、私にとっての最終日、4週間のミュージックキャンプの3週間が終わろうとしていたとき、生徒の一人からとても嬉しいフィードバックをいただきました。

海外在住の日本人の生徒が何名かやってきて日本語でグループレッスンをしてほしいとのリクエストがあったので、もちろん喜んでレッスンをしました。

10代のバイオリニスト達で、バイオリンを持つということをテーマにしたレッスンでした。

それぞれの生徒が体が楽になっていくこと、そして音が変わっていくのを実感してくれたようでした。

そしてレッスンの最後に一人の生徒が

「練習がしたくなった。この体なら練習したい」

とのコメントをくれました。

毎日何時間も練習し、しかもミュージックキャンプも後半に入って疲労が蓄積している頃に、練習がしたくなった、そんなコメントをいただいて本当に嬉しくなりました。



音楽は音を楽しむもの。

音楽家の方達がより音楽を楽しめるよう、アレクサンダー・テクニーク教師としてお役に立てたらと思います。











bottom of page