top of page
  • 執筆者の写真林好子

パーキンソン病のためのアレクサンダーテクニーク


はじめまして。

アレクサンダーテクニーク教師、理学療法士の林好子です。



パーキンソン病のためのアレクサンダーテクニークについて、ご紹介したいと思います。

海外でアレクサンダーテクニークをパーキンソン病の方に活用した研究報告などが出ており、日本にいるパーキンソン病の方の中にも「アレクサンダーテクニーク」という名前を聞いたことがあるという方がちらほらできているようです。



私のところにもパーキンソン病の方からレッスンにお問合せをいただくことがありますので、今日はパーキンソン病を患っておられる方その介護者の方に向けて発信したいと思います。



最初に少し自己紹介させてください。

私、林好子はパーキンソン病と結構ご縁があります。

理学療法士になって25年ほどですが、大学卒業後、最初に勤務していた急性期病院は大阪府の難病診療連携拠点病院でもあり、パーキンソン病の方のリハビリを担当することが度々ありました。

病院退職後、訪問リハビリの仕事に携わっていますが、難病を専門とする神経内科クリニックからの依頼を多く受けていたため、私が担当する利用者さんの半分近くがパーキンソン病の方でした(なぜか他のスタッフより沢山のパーキンソン病の方を担当していました)。

そんなことで、パーキンソン病の方とはご縁を感じています。



自己紹介はさておき・・・



まずパーキンソン病の症状について。

皆さん、インターネットや書籍等でご存知かと思うので詳しく述べませんが、

振戦(ふるえ)、無動(動作が緩慢になる)、筋固縮(筋肉がこわばる・緊張する)、姿勢保持障害(転びやすいなど)

といった症状を主としています。




これら症状をパーキンソン病の4大症状といったりしますが、この主な症状は運動にまつわる障害と言えます。

運動以外の症状を伴うこともありますが、パーキンソン病の方の主な症状・お困りごとというのは、「動き」であることは間違いありません。



そういったわけで、パーキンソン病の方は動きを向上させるためにリハビリが推奨されているわけです。



じゃあ、アレクサンダーテクニークは???

となりますよね。



アレクサンダーテクニークも、リハビリ同様に動きの向上を助けます。



ただし、体力をつけたり筋力をつけるというアプローチではなく、運動の再学習を主にしていきます。

動きのパターン(習慣)を変えたり、動きの習慣を変えるために意識の使い方を変えてみたりすることで、いつもと違う円滑な動きを導いていきます。

つまり、受身な治療ではなく、一緒に動きを学んでいくということです(もちろん、リハビリでも学習要素的なアプローチはあるので、どこが違うの?と言われると線引きは難しいのですが…)。

※アレクサンダーテクニークのレッスンは治療ではなく、学習という位置づけです。




またアレクサンダーテクニークでは、頭や背骨の自由な動きを導くことを大切にしており背骨の動きが硬くなりやすいパーキンソン病の方にとっては、それらも有効ではないかと思います。(個人的意見です)




ということで、パーキンソン病の方に対し、運動の再学習を目的にアレクサンダーテクニークのレッスンを行なっています。





レッスンを検討中の方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

メールアドレス: alexanderlife_japan@yahoo.co.jp




<Q & A>

Q:望ましいレッスンの時間帯はありますか?

A:基本的にオフ時(薬の効果が切れている時間)は避ける方が望ましいです。ただし、レッスン中に一時的にオフになってしまうこともあると思いますので、その際はその状況に合わせたレッスンを行います。


Q:同伴者も一緒に参加できますか?

A:普段のアレクサンダーテクニークのレッスンでは見学等はお断りしていますが、介護者の方についてはレッスンに同伴いただいて構いません。



Q:パーキンソン病に対するレッスンは、他の方のレッスンの内容と異なりますか?

A:私自身は、病気の有無に関わらずそれぞれの方にあったオーダーメイドのレッスンを提供しています。

 パーキンソン病の方については、病気に伴う運動の特徴やリスクがあるため、それらを配慮しながらレッスンを進めていきます。





bottom of page