あがり症だった私ですが…
- 林好子
- 1 日前
- 読了時間: 3分
今日は、あがり症についてお話ししたいと思います。
今では人前で講座をしている私ですが、かつての私はあがり症でした。
あがり症発症は、理学療法士を目指す学生時代。
臨床実習先での症例発表会。あまりの緊張で、呼吸ができなくなり、声を出すのもやっと…(自分では失神するかと思いました💦)。ようやく声が出ても、震えて思うように話せないのです。
そんなわけで3分ほどで終わる説明(原稿を読む)が10分かかっても読み終えることができませんでした。
そこからというもの、人前で話すことに恐怖を感じるようになり、自分の名前を言うだけですら過度に緊張するようになりました。動悸を抑えるような薬を試したこともあったぐらいです。
それから何年も(10年以上かな)あがり症に苦しみましたが、不思議なことに、今ではワークショップや講座をしたり、それを楽しんむ私がいます。
そして、先日行われた合氣道の体技発表会では、「緊張しない」ではなく、「静まり」を味わうことができました。時間にすると一瞬、ほんのわずかでしたが、本番という場で練習以上に静まり、世界が鮮やかに見える中で演武ができた経験は私にとって価値があるものでした。
ちなみに、この体技発表会、実は最初の種目では、心臓がドキドキし、普段あり得ないよう大失敗をしました。
でもそこで、「自分はやっぱり緊張する、本番に弱い…」と思い込まず、残り二種目で立て直し、最後の種目で静寂を感じれたことも自分にとって自信となる経験でした。
私の話が長くなってしまいましたが、おそらく読者の皆さんの中にも私もあがり症で悩んでいる方がおられるのではないでしょうか?
そして、皆さんが気になるのはどうやって克服したのか?ではないかと思います。
私自身、さまざまな取り組みをしてきましたので、正直、これをしたら克服できますよと断言できるものはありませんが、最初の頃にやってきたことの一つは、小さな成功体験をしっかり受け止めていくことです。
これに関して記憶に残っているのは、2時間ほどの講座を依頼された時のこと。
緊張して話せなくなることに大きな不安がありました。
でも講師を引き受けたからにはやらないといけないし、やり切らないといけない。もちろん、やり切る決意はありました。
講義の最初は緊張しましたが、流れが出てくると緊張がほぐれていき、最後は伝えることに喜びを感じながら終えることができました。
そして、講座が終わると、私は真っ先にトイレに向かい、誰もいないことを確認してガッツポーズを大袈裟にやったのを覚えています。
そして、「私はできた!」と自分に言い聞かせ、動きと言葉と感情(喜び)で成功体験を自分の中にしっかり受けとったのです。
私だけでなく、あがり症の方のほとんどが「わたし=緊張する人」というレッテルを自分に貼っています。緊張する前から、自分は緊張すると決めていたりします(少なくとも私はそうでした)。
なので、自分のレッテルを書き換えていくために一回一回の小さな成功を全身で受け取っていったのです。
ちなみに、ここで言う小さな成功は、緊張したか、しなかったではありません。
緊張しても良いんです。緊張しても最後までやり切った、これも成功体験です。
自分は心臓がドキドキしてもやり切れる人、そんな風に、一歩ずつ自分のレッテルを書き換えてみてはどうでしょうか?
他にも色々やってきたことはありますが、ちょっと長くなってきたので今日はこの辺で。

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