「同調する」「同調しない」選択
- 林好子
- 6月29日
- 読了時間: 2分
今日の対面のグループレッスンは、「同調する」「同調しない」をテーマに動きを探求していきました。
相手の質に同調していくことで、いつもの自分にはない動きの質を自分の中に取り入れることができます。また同調するためには、相手の特徴を捉える必要があり、相手の動きや癖を見抜くという練習にもなります。そして、その見抜いたものに同調できれば、武道や職人さん的にいう、相手の動きを盗むというところにも繋がります。
一方、「同調しない」は、相手がどんな質(状態)であれば、自分の望む動きの質やあり方を全うするということにつながります。それは、アレクサンダーテクニーク的表現にすると、刺激に対する反応の仕方を選択するということでもあります。
先日のドジャーズとパドレスの試合で、デッドボールの応酬になった時。様々な記事を読むと、それぞれのチームは相手チームに対し嫌悪感を抱き、球場全体に嫌な空気感が広がっていたと言います。一つ(一人)の嫌悪感に同調していった結果とも言えます。でもそんな時でも、大谷選手は「同調しない」という選択をした。何万人もが存在する球場全体で、自分以外の全員がどうであれば、自分の在り方を選択した。そして、結果として、たった一人の在り方にみんなが同調していき、空気感を変えてしまった。そこに大谷選手の真の強さがあるように思います。
「同調する」「同調しない」、どちらが良いというのではなく、その時々で「同調する」または「同調しない」を自ら選択する、それができるといいのではないでしょうか。
ちなみに、「同調する」ワークを通して、参加者それぞれの中にあったその人らしさが薄れ、いつもと違う質感が生まれていった時、本当のその人らしさは実はこっちなんじゃないかと私には感じられました。
これからも、真の自分らしさを目指して、みんなで探求していきたいと思います。
ご参加いただいた皆様、楽しい時間をありがとうございました。

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