こんにちは。
アレクサンダーテクニーク教師、理学療法士の林好子(Alexander Life Japan代表)です。
ブログにお越しくださり、ありがとうございます。
今日のブログは、
「伸び代は減らない。むしろ増える」
ということをお話ししたいと思います。
練習しても上達しないとお悩みの方に
ぜひ読んでほしいと思います。
ある生徒さんとのコンサルの中で
「伸び代」について話題が出ました。
その方は、練習しても楽器演奏が上達せず、
このままで今後も上達しないという結論に達し
Alexander Life Japanのベーシックコースで
身体(自分)の使い方を基礎から学ぶことを決められました。
その後、
身体や演奏が変化していくのを実感する中、
自分に伸び代がいっぱいあることを
認識したとのことでした。
ただ会話の中で、
自分は学び始めだから伸び代がいっぱいある、
上達とともに年々伸び代は減っていく、
という理解があることに気づきました。
私はその方に
「伸び代は減らないですよ。むしろ、増えていくと思います」
ということをお話ししました。
上達(成長)のためにやるべき具体的なことや
練習方法の工夫はいろいろありますが、
それ以前に
「伸び代は減らないし、無くならない。むしろ増えていく」
という「前提」でいることが大切だと
私は思っています。
つまり
「ずっと上達(成長)し続けていける」
という前提とも言えます。
私はそう信じるというより、
本気でそう思っており、
その前提で自分や生徒さんと向き合っています。
本当かしら?と
思われる方もいるかもしれませんが、
本当にそうだと思うのです。
上達が頭打ちになる理由の一つは
同じことの繰り返しになっているからです。
つまり、癖の増強だからです。
反復練習は不慣れだった動きを
馴染みのある動きへと変えていくので
ぎこちなさが減っていきます。
これも一つの上達ですが、
この上達はどこかで頭打ちがきます。
いつもの動き(癖)の反復ではなく
新しい経験を導くことにフォーカスを当てて
自分(心や体・意識)の使い方が転換できたら
上達していけます。
もう一つ、伸び代が減らない理由は、
上達するにつれ(自分の現在地が変わるにつれ)、
そこから見えてくる景色が変わるからです。
前に進むにつれ、
見えてくる課題も、
次に目指したいものも変わっていきます。
それは以前は見えなかったものであり、
目指せなかったものだったりします。
そうやって一歩先を目指して
前進を繰り返していくことができるので
伸び代は減らないのです。
そして、進めば進むほど
見える世界が広がっていくので
伸び代はむしろ広がっていきます。
ただ、そうはいっても
歳には勝てないでしょ、
とおっしゃる方もおられると思います。
もちろん肉体は衰退していきます。
筋力、柔軟性、俊敏性といったものは特に
年齢と共に落ちていきます。
でも、
そういったものだけに依存していなければ、
あるいは他人と競うことを目的にしなければ、
心や意識の使い方、Being、表現、
やっているコト(私の場合でいえば、合氣道)との向き合い方・付き合い方において、
成長していけるものはいっぱいあると思うのです。
もちろん身体も、いまの自分が持つ能力を
完全に出し切っているわけではないので
伸び代があります。
そして
「伸び代は減らない。むしろ、増える」
という前提を持っていたら
停滞している自分を当然とせず、
「なんでだろう?」
「何かがズレているんじゃないか?」
「どうやったら良いんだろう?」
と立ち止まり、自分自身や練習方法を
振り返ることができます。
そして、まだまだ続く道の先を期待しつつ
楽しんで探求できるのではないでしょうか。
自分には伸び代がないと思っている方は
その思い込みを外すことから始めてください。
みんな、伸び代いっぱいですから!!
Don’t limit yourself!!
・・・・・・・・・・・・
<余談>
偶然見つけた90歳のピアニストの演奏。
心がグッと惹きつけられました。
歳を重ねると失っていくものばかりと思ってしまいがちですが、この演奏を見ると、歳を重ねたからこそ得られるもの、深みが増してくるものがあるのを実感します。
「歳だから…」と嘆くのではなく、「この歳だからこそ」と言えるおばあちゃんを目指したいですね!
それにしても、90歳の演奏、味があります。心に沁みます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\メルマガ配信中/
暮らしを豊かにする身体の使い方・じぶんの使い方などをメルマガで配信しています。
登録無料です。よかったらご登録ください。
※gmailなど届きにくくなっていますので、迷惑メールボックスをご確認ください。
※配信解除はいつでも簡単にできます。

Comments