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  • 執筆者の写真林好子

自身のbeingのために


「アレクサンダー・テクニークって何?」

アレクサンダー・テクニーク教師は生涯で何百回、何千回と尋ねられます。

そしてその度にアレクサンダー教師は「またか・・・」と心の内で何百回、何千回とつぶやくのです(笑)

お勉強されている方ならご理解いただけるかと思いますが、一言で語れないのがアレクサンダーテクニークです。

だから、生徒さんにとっても、参加したレッスンのスタイルやテーマで、アレクサンダーテクニークの印象がガラッと変わってしまいます。

そんなこともあって、私はなるべく偏りがないように色んなアレクサンダーテクニークのテイストを味わっていただこうと様々なテーマ・スタイルにトライしています。

話は元に戻って、

「アレクサンダーテクニークって何?」と聞かれたら

面倒くさい時は、いやいや簡単にお答えする時は「ある種のボディワーク」「動きを教える人」と答えたりします。

決して間違いではないですし、実際、アクティビティレッスンと言って、動作に対してワークをしたりします。

音楽家であれば演奏中の動きにワークしたり、ダンサーであればダンスしているところにワークしたり、より無駄のない伸びやかで効果的な動きを導きます。

ただ、”動き” ”からだ” だけを対象にしているかというとそうではありません。

私の師匠の一人、ブルース・ファートマンは

"The Alexander Technique is not about how we do what we do. It's about how we are being when we do what we do.”(アレクサンダーテクニークは私たちがすることをどのようにするか、についてではなく、その時の自身のbeing(あり方、存在)についてのもの)

と言います。

先日のグループレッスンで、一人の方の背骨にワークをした時のフィードバックが「ここにいる感じ。頑張らなくてもここに居られる感じ」とフィードバックしてくださいました。

その方にとって、普段の自分は、”隠れている”、”ここに居ない感じ”、とのことでした。

まさにbeing(在り方)が変わった瞬間なんだと思います。

身体は大事です。

身体が心地良くなるのも大事です。

だから身体をターゲットにがっつりワークする時もあります。

ただ、最終的にはそこだけで終わらず、新しい自身のbeingと出会っていただきたいなと個人的には思っております。

そして、その新しいbeing、自分が望むbeingに出会うために、私はアレクサンダー・テクニーク学び続けているのかなと思います。



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