能力を発揮するための2つの準備
更新日:20 時間前
今日のテーマは「能力を発揮するための2つの準備」についてです。
準備を表す英語に、preparation と readiness があります。
preparation は、時間や労力をかけて何かを準備するプロセスをいいます。例えば、試験勉強やプレゼン資料の作成といった事前の準備がそれに当たります。
一方、readiness は、準備ができている状態を表すものです。「I’m ready!」 という表現がお馴染みかもしれませんが、形容詞readyのの名詞形がReadinessです。
つまり、前者は、必要な知識や技術を身につけ、具体的な準備を重ねること、後者は、準備してきた力を本番で発揮できる状態にあることと言えます。
私は、講座やワークショップで講師をするとき、合氣道の演武を行う時、このどちらも大切にしています。
事前の準備(preparation )がなければ、そもそも本番で発揮されるものがありません。日々の稽古は、本番に向けた準備です。
講座では、即興になることがありますが、これは、事前の準備があるからこそ自由に臨機応変になれるのであって、最初からなんの道筋(準備)もなければ即興はうまくいきません。
一方、どれだけ事前の準備を重ねていても、本番で自分の力を発揮できる状態になければ、準備してきたものを出し切ることはできません。
いわゆる「あがり症」の方は、事前の準備(練習)が十分でも、最後に自分の状態が整わず能力を出せずに終わってしまいます。
ちなみに、あがり症の方から「本番どうやったらあがらず 能力が発揮できますか?」という質問を受けることがありますが、本番だけどうにかしようというのでは足りないのではないかというのが私の答えです。
仮に緊張しても、身体が勝手に動くぐらい事前の準備をしておくことも大事でしょうし、その身に落ちたものを信頼できることが緊張を和らげてくれるかもしれません。
また、落ち着き自体が、一つのスキルだと、私は考えています。
本番で急に落ち着こうとしても、なかなか上手くいかないものです。日頃から、自分の状態に気づき、自分の呼吸や体の緊張、心の動きに目を向ける。心身を整えることを繰り返す中で、少しずつ自分を整える力が育まれていくのだと思います。
少し話がそれますが、私がお伝えしているアレクサンダーテクニークは、readinessのための学びの一つです。体の使い方、動きのハウツーを学ぶものと思われていることもありますが、それだけではありません。
何かをするとき、単に体をどう動かすかだけでなく、自分の能力を発揮するための自分の状態(あり方)を身につけるためのものでもあります。
そこに、身体性が必要となりますので、一見、身体の使い方のハウツーを学んでいるように感じるかもしれませんが、readinessを育むための学びでもあります。
話を戻しますが、何かに臨むとき、preparationとreadinessの両方が大切です。
皆さんは、本番を控えた時、大事な仕事をに取り組む時、あるいは、日常で問題に直面た際、どんな準備をしていますか?
必要な知識を身につけたり練習を重ねることはもちろん大切です。と同時に、それと向き合う自分自身がいまどのような状態にあるか、どんな自分でそれに臨むかにも目を向けてみてください。そうすることで持っている能力がより発揮できるかもしれません。
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